100円ショップのリメイクシートでつくる 手軽な小物質感アップDIY
はじめに
日々の業務に追われる中で、自宅のデスク周りや身の回りの空間を少しでも快適に、そして視覚的に心地よいものにしたいとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。高価な家具を買い揃えたり、大掛かりなリフォームを行ったりする時間はないけれど、手軽に雰囲気を変えたいというニーズに応えるのが、100円ショップのアイテムを活用したDIYです。
本記事では、100円ショップで手軽に入手できるリメイクシートを使った、身近な小物の質感を変えるDIYアイデアをご紹介します。味気ないプラスチックケースや木製アイテムが、短時間で見違えるような印象に変わります。特別な工具や高度な技術は不要で、材料も全て100円ショップで揃います。手軽に始められる質感アップDIYで、お部屋の雰囲気を変えてみるのはいかがでしょうか。
100円ショップのリメイクシート活用術
リメイクシートは、裏面がシール状になっており、様々な素材の表面に貼り付けることで、手軽に色や質感を変更できる便利なアイテムです。100円ショップでは、木目調、石目調、タイル風、布地風など、多種多様なデザインのリメイクシートが販売されています。これらを活用することで、既存の小物を短時間で「高見え」させることが可能です。
特に、デスク周りで使うプラスチック製の収納ボックスや、使い古したフォトフレーム、簡易的な木製トレイなどは、リメイクシートを貼るだけでぐっと雰囲気が変わります。
必要な材料と基本的な道具
このDIYに必要な材料と道具は、全て100円ショップで揃えることが可能です。
- 材料:
- お好みのリメイクシート
- リメイクしたい小物(プラスチックケース、木製ボックス、フォトフレームなど)
- 道具:
- カッターまたはハサミ
- 定規
- ヘラ(リメイクシートによっては付属している場合もあります。なければプラスチックのカードや専用のヘラを100円ショップで購入可能です)
基本的な作り方(小物ケースの場合)
ここでは、一般的なプラスチック製の収納ケースにリメイクシートを貼る方法を例に説明します。
- 対象物の準備:
- リメイクシートを貼りたい小物表面の汚れやホコリを乾いた布で丁寧に拭き取ります。油分などが残っていると、シートがしっかりと貼り付かない場合があります。
- サイズを測る:
- リメイクシートを貼る面の縦と横のサイズを正確に測ります。
- シートをカットする:
- 測ったサイズよりも上下左右に1〜2cm程度大きくリメイクシートをカットします。後で余分な部分を切り取るため、少し余裕を持たせてください。シートの裏面には目安となる方眼が印刷されていることが多いので、定規と合わせて活用すると直線が引きやすくなります。
- 貼り付け開始:
- リメイクシートの裏面にある剥離紙を、貼り付け始めの部分(端)から5cmほど剥がします。
- シートの粘着面を対象物の端に合わせて位置を決め、剥離紙を剥がした部分を軽く貼り付けます。
- シートを貼る:
- 片方の手でリメイクシートを持ち、もう片方の手でヘラを使います。剥離紙を少しずつ(5cm〜10cm程度)剥がしながら、シートを貼り進めます。ヘラをシートの上から軽く押し当て、中心から外側に向かって空気を抜きながら貼り付けるのがポイントです。
- もし途中で空気が入ってしまった場合は、一度シートを剥がして貼り直すことも可能です。ただし、強く引っ張りすぎるとシートが伸びたり破れたりする可能性があるため、慎重に行ってください。小さな気泡であれば、後で針などで突いて空気を抜くこともできます。
- 余分な部分のカット:
- 全ての面にシートを貼り終えたら、カッターナイフを使って対象物の縁に沿って余分なシートを切り取ります。定規を当てながらカットすると、直線がきれいに仕上がります。角の部分は、シートを折り込むようにして貼るか、切り込みを入れて処理します。
この手順で、手軽に小物の見た目を変更することができます。
応用とアレンジのヒント
リメイクシートDIYは、様々なアイテムやシートの組み合わせで無限に応用可能です。
- 異なるシートの活用:
- シンプルな木目調や石目調のシートは、落ち着いた大人の空間に馴染みやすく、男性にもおすすめです。インダストリアルな雰囲気にしたい場合は、メタル調やコンクリート調のシートも良いでしょう。
- 複数のアイテムで統一感を:
- デスク上のペン立て、書類ケース、小物トレイなど、複数のアイテムに同じリメイクシートを貼ることで、空間全体に統一感を出すことができます。
- 実用的なアイテムへの応用:
- 無機質なモバイルバッテリーや外付けハードディスクケースに木目調シートを貼ることで、インテリアに馴染ませることも可能です。
- 小型のカラーボックスの棚板の縁に木目調シートを貼るだけで、安価なカラーボックスもぐっと洗練された印象になります。
- 部分使いでアクセントに:
- 小物の全体ではなく、引き出しの前面だけ、フタだけなど、一部分にだけシートを貼ることで、シンプルなアクセントを加えることもできます。
リメイクシートの種類を変えたり、貼り付けるアイテムを変えたりすることで、様々なテイストの小物を作り出すことができます。
まとめ
100円ショップのリメイクシートを使った小物DIYは、忙しい日常の中でも手軽に始められ、短時間で完了するだけでなく、大きなコストをかけずに身の回りの空間の雰囲気を変えることができる有効な手段です。
カッターやハサミ、ヘラといった基本的な道具と、100円ショップで購入できるリメイクシートがあれば、味気ないプラスチックケースや木製アイテムを、まるで素材が変わったかのような質感に生まれ変わらせることが可能です。木目調や石目調など、落ち着いたデザインを選べば、男性のお部屋やデスク周りにも自然に馴染みます。
この機会に、お部屋にある身近な小物を対象に、リメイクシートを使った質感アップDIYを試してみてはいかがでしょうか。きっと、手軽な作業で得られる変化に満足いただけるはずです。